Sahara(サハラ)
未来をきりひらく情熱の焔を、日本古来のかたちにのせて。
日本の甲冑の歴史の中で、最も美しい「大鎧」を忠実に再現しながら、現代の男の子の夢をのせて表現した本格的な兜です。
「サハラ」は、地球のフロンティア、荒野へと挑む心を表現しました。
モチーフとなったのは、日本の甲冑の歴史の中で最も美しいことから、「大鎧」と称えられる平安・鎌倉時代の兜です。前飾りにあたる鍬形は、その持ち主のエンブレムにあたり、
大事な戦の際に、天の神様にお守りくだるようにとの願いが込められています。
大事な戦の際に、天の神様にお守りくだるようにとの願いが込められています。
サビを演出した兜鉢に、ブロンズの飾り金具、吹き返しには、鹿革の印伝で砂を表現
茶系の兜鉢は風化したサビの色彩を表現。スクラッチノイズの入った荒々しい金小札、茶系の威糸。その中にブロンズ色の篠垂(飾り金具)が輝いています。
特に鍬形は荒野のイメージを演出するために、1個1個を乱れた仕上げで磨きをかけています。
特に鍬形は荒野のイメージを演出するために、1個1個を乱れた仕上げで磨きをかけています。
風化した味わいを演出した兜鉢
スクラッチノイズの入ったしころに、京都で特注した茶系の糸染め
馬甲飾りも砂漠仕様
屏風にも金箔で一枚一枚焔を表現
サハラの表現は、バックにあたる屏風にも及びます。板目をゆったり横に広げた無垢材をのベースに箔職人が一枚一枚、金箔で砂嵐を表現しました。
屏風や吹き返しなどは、手作りのため、ひとつひとつ微妙に風合いがことなります。
国宝再現の職人技で、新しい伝統のかたちが完成。
焔の兜は、現代的でありながら、国宝と同じ素材、製法にこだわりました。
驚くほどの手作りでひとつひとつの兜ができあがります。
焔の兜は国宝として残っている大鎧を研究し、再現できる伝統工芸士が手がけています。
その工程は驚きの連続ともいえるほど、こだわりの手作りぶりです。
本体となる鉢はしぼり鉢といい、真鍮の板を手で絞るように型に押し付け、かたちを整えます。
その工程は驚きの連続ともいえるほど、こだわりの手作りぶりです。
本体となる鉢はしぼり鉢といい、真鍮の板を手で絞るように型に押し付け、かたちを整えます。
しぼり鉢の型
完成した鉢と、星鋲の製作見本
兜作りの要 和紙小札作り
ひとつの兜に300枚以上の小さな和紙を重ねていきます。
何層も塗りをかさね、漆で仕上げて錣(しころ)を作っていきます。
詳細なデザインと設計図をもとに‥
デザイン、部材、金具の光り方や仕上げ方など、詳細な設計を立てます。
エンブレムの鍬形も手で切り出し
兜のエンブレムとなる鍬形も手でしあげます。
穴あけ作業も昔ながらの道具を使い、
左右がバランスよく見えるように調整しながら手鋸で切り出します。
すべてが手作り!
国宝を再現できる伝統工芸士の技で、希少な現代の兜ができあがります。